多岐にわたる部門(リージョン)によって組織が構成されている中電シーティーアイ。
それぞれの垣根を越えてチームを編成しプロジェクトを進める機会も多く、その総合力で多彩なビジネスを展開しています。
※本記事の内容および配属先・所属部署名は取材当時のものです。
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エネルギーITサービスリージョン
中部電力の膨大な電力設備の管理や、顧客をサポートする基幹システムの企画・開発・保守業務を担うことでエネルギーサービスの安定供給を支えます。システム企画のコンサルタント、システム開発プロジェクトの推進・設計、運用中のシステムの機能改善・安定稼働を担い、原子力分野では、工学的な専門知識やデータサイエンス・AIを活用した解析サービスも提供。DXをはじめとした新技術の利用推進に貢献します。
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オペレーションITリージョン
発電所から消費者まで電力を安定して送り届けるため、電力系統設備の状況や、需要と供給の適切なバランスによる運用などをシステムで支援します。具体的には、地域や顧客の電力需要および発電所の発電計画・実績などを扱うシステム、電力設備の作業停止計画や故障情報などを扱うシステム。高い技術力の維持・向上と競争力のあるコスト管理、豊富なノウハウを活かした提案など、社会インフラへの貢献を果たします。
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デジタル・データサイエンス
リージョン顧客の「デジタル化の進展」に合わせて、デジタル化に関するコンサルティングからシステム開発・保守・運用までをワンストップでサポートします。また、IoT・AI・解析・分析技術などを活用しながら顧客の課題解決を支援。例えば、一般企業やインフラ企業向けに、インフラ設備の劣化診断や地震時の設備診断、地球温暖化に伴う線状降水帯といった各種気候変動に関する社会課題解決への取り組みなどを行います。
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パッケージソリューション
リージョン主に経営・管理部門向けに、顧客のDX推進に必要なメジャーパッケージおよび周辺システムに関するコンサルティング・開発・保守・運用など、「経営の見える化」をシステムで支援します。また、中部電力・中部電力パワーグリッドおよびJERAをはじめとするグループ会社の幅広いニーズに応えるため、各社の事業分野で必要となるシステムの構築・運用に取り組むとともに、一般企業を対象とした事業展開も行います。
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プラットフォームリージョン
「高信頼・高品質」「低コスト」「セキュア」「短納期」という要件をいかに高次元で統合できるかという課題に取り組み、最適なソリューションを提供します。先進的なIT技術やセキュリティ技術を取り込み、高信頼でセキュアなITプラットフォームを最適なコスト・期間で企画・構築・運用することで、中部電力グループの重要な基幹業務アプリケーションの安定稼働をサポート。一般企業向けにもサービスを展開します。
どんな期待に応えるか
中部電力のお客さまの電気の契約・料金計算・請求・収納を管理する大規模システムの保守・運用を担当しています。そのシステムはお客さまの基幹システムであり、安定稼働が常に求められるのはもちろん、電力の逼迫や燃料費の高騰に対する国の施策に素早く対応しなければなりません。電力業界が大きく変化してきた中で、その都度、大規模なシステム改修を行ってきました。私たちの業務で重要なのは、お客さまからの要件に対するシステム対応だけでなく、付加価値としてお客さまの業務運用の改善を含めた検討・提案を行うことです。そのため、お客さまとより密にコミュニケーションをとることで、更なるお客さまの業務知識を習得しています。最近では、パッケージを使用した新基幹システムの検討や、蓄積してきた電気に関する情報の解析など、新しい技術の習得にも力を入れています。

河口 達也
CISソリューション部/2019年入社
発揮する技術・スキル
電力業務ソリューション部で私は、パワーグリッド・再生エネルギー分野向けシステムのコンサルティング・開発・保守を主に担当しています。具体的には、Tableauというデータ分析ツールを用いた業務データの可視化プロジェクトに参画しています。業務データをさまざまな切り口で分析することにより、設備投資や人員配置の効率を上げるのが目的です。データ分析をよりスムーズかつ価値のあるものにするために、お客さまの要望を聞きながら、どのようなデータの見せ方が良いかを検討していくのが私の仕事です。これまでに実績の少ない新しい技術に触れる機会が多く、わからないことについて調査・検討する力が求められます。自分一人では行き詰まることも多いですが、そんな時は先輩や同僚に相談して、協力しながら問題解決に取り組んでいます。

竹内 潤
電力業務ソリューション部/2018年入社
業界内における優位性
私の担当部署における業界内での強みは、中部電力パワーグリッドの配電部門に関する知識の豊富さと、それを活かした提案力・迅速な対応だと感じています。中部電力パワーグリッドの配電部門の方が使用するシステムの開発・保守を行っている中で、ITに関する知識だけではなく、電柱・変圧器・スマートメーターなどの配電設備についての知識や配電部門の仕事の流れについての知識が必要となるため、定期的に研修や勉強会を実施しています。こうした日頃からの取り組みや経験により、業務知識の面ではお客さまとほとんど対等な立場でシステム開発・改修案を検討することができ、さらにそこにシステム(IT)の知識を加えた提案が可能になっています。また、台風など自然災害時に緊急対応が必要な場合にも迅速に対応することができます。

松下 知香
配電ソリューション部/2015年入社
どんな期待に応えるか
電力の需給・系統に関するシステムのコンサルティング・開発・保守および系統運用などに関する業務を行っているオペレーションITリージョンにおいて、私が所属する需給システム部では主に、変動する電力需要に合わせた発電を効率良く行うことを目的としたシステムの開発・保守を担当しています。近年、電力需給の逼迫で電力不足が懸念されている中、電力をより容易かつ安定的に供給するための課題を解決するシステムが不可欠です。私が開発に携わるシステムでは、電力の安定供給に欠かせない膨大なデータの一元管理をめざし、その結果として、データメンテナンスの効率化、情報精度の向上が期待でき、蓄積したデータから施策の立案、経営の意思決定などに利活用できることが求められています。オペレーションITリージョンでは、電力を供給するということを身近に感じながらシステム開発・保守業務を行うことができます。

都竹 啓吾
需給システム部/2022年入社
発揮する技術・スキル
私の所属する需給システム部で求められる能力としては、正確に業務を遂行することと、お客さまの要望を汲み取ることの2点が挙げられると考えています。1点目(正確に業務を遂行)の理由としては、社会インフラを支える重要な業務であり、小さなミスが大きな損害につながることを理解して、考慮漏れのないシステム仕様の決定や、バグのないプログラム作成を行う必要があるためです。2点目(お客さまの要望を汲み取る)の理由としては、電力の自由化で複雑化する電力業務において、お客さまからの要望もより複雑化している背景があるため、お客さまとの認識齟齬が発生しないような正確なヒアリング能力が求められると感じているためです。よって、情報系の知識がない状態で入社した方でも、コミュニケーション能力を活かして活躍することができる仕事だと考えています。

澤田 遼
需給システム部/2020年入社
業界内における優位性
オペレーションITリージョンにおいて、中電シーティーアイの業界内における最大の強みは「お客さまとの距離が近い」というところにあります。私たちの主なお客さまは中部電力・中部電力パワーグリッド・中部電力ミライズです。当社はグループ会社という優位性があるため、お客さまの業務に対する知識は他メーカーに比べて多く有していると自負しています。それを最大限に活かし、お客さまのニーズに沿ったシステム開発・ソリューションを提供できることは、私たちリージョンの強みです。近年、原子力発電所の再稼働が遅れていることや、火力発電所の相次ぐ休廃止により、電力の需給逼迫が懸念されています。私たちは中部エリアへの電力の安定供給のために、日々責任感を持って業務に取り組んでいます。

田森 俊乃介
需給システム部/2020年入社
どんな期待に応えるか
受託解析業務では、お客さまからの依頼で製品や設備・プラントなど、さまざまな対象物内外の空気や水などの流れをコンピュータを用いたシミュレーションによって解析し、温度・流れ方などを見える化・数値化して納品しています。お客さまからは「対象が現状の要件を満たすことができるか確かめたい」「対象の最適な形状・条件を知りたい」という依頼をよくいただきます。これらの要望に応えるには、お客さまが解析を通して本当に知りたいことを把握し、対象の形状など、解析に必要な情報を確実に聞き出すこと、また、その情報をもとにコスト・品質両面で最適な解析方法を提案することが求められます。さらには、解析結果をただ提出するだけでなく、得られた結果を考察し、それをわかりやすく根拠とともに説明して、解析結果が理にかなっているものであるとお客さまに納得していただくことも重要だと考えています。

七家 聡一郎
データサイエンス部/2019年入社
発揮する技術・スキル
有限要素法を用いた構造解析・振動分析による、建築物の耐震診断や、機器の補強設計が私の主な仕事です。大学では、まったく畑違いの宇宙の研究をしていました。入社してから勉強の毎日ですが、研究で培った現象の物理的背景を理解しようとする姿勢や、技術的知識への好奇心は、この業界でも活かされています。CTIには、私のように出身分野が現在の専門ではない方が多く在籍しています。数値シミュレーションはあくまで予測であり、複雑な物理現象をぴたりと説明できるものではありません。その中で、お客さまの抱える課題に対して私たちがどのようにアプローチできるかを提案するためには、物理現象を多角的な視点でとらえるスキルが求められます。さまざまな分野で構成されるCTIだからこそ、知識・技術が練り合わさり、課題解決につながるアイデアを提案できると考えています。

寺田 華
データサイエンス部/2017年入社
業界内における優位性
私は、中部電力ミライズ向けのシステム開発や保守に従事しています。開発においては、オンプレミスで作成されているシステムをクラウド化するため、要件に合ったアーキテクチャ設計や環境差異に伴う非互換対応を実施し、保守においては、稼働システムの追加要望に関する改修作業や問い合わせ対応を実施しています。仕事をする中で優位性や強みを感じる点は、「若手から挑戦できる」当社の環境です。仕様調整やマネジメントなど本来年次を重ねてから任せられる内容についても、希望すれば従事でき、顧客の最前線に立ってプロジェクトを進めることができます。また、先輩社員がサポートする体制となっており、困った際も自身で抱え込むことなく相談しながら実施できます。研修や部内ワーキングも充実しているため、技術的な知見習得による土台づくりができます。

冨田 将也
デジタルソリューション部/2017年入社
どんな期待に応えるか
パッケージソリューションリージョンでは、中部電力グループにおけるDX推進の支援業務を行っています。中部電力では全社員がデータに触れ、データの利活用を通じて業務効率化や経営方針の決定ができることをめざしています。その支援として私たちは、社員が利用するデータ分析ツールに関する技術サポートや社内研修の開催、社内ポータルサイトの運営などを実施しています。データ利活用を身近に感じ、日々の業務に活用できるようコンテンツの策定・改善が求められ、新しい分析技術に関する情報収集・発信も欠かせません。また、お客さまの状況やニーズに合わせて、お困りごとの解決方法や情報発信の仕方を工夫する必要があります。DXに関する技術的なスキルアップはもちろん、お客さまへの提案なども経験でき、お客さまから直接感謝される場面も多いため、業務を通じて自身の成長とやりがいを感じています。

大江 志歩
設備・調達ソリューション部/2020年入社
発揮する技術・スキル
ビジネスソリューション部では、「企画・提案」のような超上流工程でお客さまのビジネスにおける課題解決から「開発・保守・運用」すべての工程に携わっています。開発工程では、上流から下流工程まですべてを担うこともあり、お客さまへのヒアリングを通じ最適解を導きながらシステムを設計・構築したりと、幅広く業務経験を積むことができます。保守・運用工程では、システムが正常に稼働しているか、不具合が生じていないかを確認します。また、運用後に新たなニーズが生じた際は、システム設計を見直し、時には最新技術を取り入れながらより良いシステムを提供できるよう取り組んでいます。システムエンジニアとして、IT知識以外にも顧客業務を知るために分野外の学習が必要になることもある中、新たなことにチャレンジして最後まで諦めずに取り組んでいける人財が求められます。

安井 成彦
ビジネスソリューション部/2021年入社
業界内における優位性
中部電力向け次期基幹システムの開発プロジェクトにおいて、私は経理領域を担当しています。担当部署ではメジャーパッケージの開発や保守を主に行っています。強みとしては、開発スキルだけでなく幅広いスキルが身につくこと、若手から成長できる機会があることの2つを感じています。大規模プロジェクトに参画することでプロジェクト運営を学ぶことができ、また、システム利用者であるお客さまや一流のコンサルベンダの方と一緒に仕事をすることで、スピード感のある段取りや正確かつ円滑に物事を進めるコミュニケーション能力が身につきます。若手でも設計工程を経験できたり、お客さまと対面した調整の機会があるため、成長を実感できます。さらに、担当部署では「相談しやすい関係性づくり」と「仕事を通じて成長していけること」を目的として1on1とキャリア面談を行っており、働きやすい環境だと思います。

林 知博
会計ソリューション部/2020年入社
どんな期待に応えるか
JERA(エネルギー事業会社)の「サービスデスク業務」を行うグループで、私は、SAPに関する問い合わせ対応と本番環境の運用作業を担当しています。問い合わせ対応では、電話窓口で対処できない場合にリモートでユーザと画面を共有し操作方法を案内します。開発環境で検証したり、保守部門への改善提案やユーザ向けFAQも作成しています。運用作業については、人事異動に伴うアカウント管理や移送、インシデントに伴う緊急作業などを毎日実施し、また、AIを活用した業務効率化やお客さま向けコンテンツの提供・提案活動も行っています。サービスデスク業務では、相手との円滑なコミュニケーションスキルが不可欠で、不具合が起きている状況をヒアリングする能力や、解決方法をわかりやすく説明する力も必要です。専門分野に特化せず、インフラからアプリまで幅広い知識を学べるのも魅力のひとつです。

能田 明日美
ITクライアントサービスセンター/2017年入社
発揮する技術・スキル
ハイブリッドクラウドセンターは、クラウド環境を構築して利用者にサービスを提供する部署です。中電シーティーアイは複数のクラウド環境を構築していて、私はその中でも「イットクラウド」と呼ばれるクラウド環境の構築に従事しています。イットクラウドでは、P-VDIやCTI-TSという、在宅ネット環境から、社内ネット環境もしくはインターネット環境に接続可能なデスクトップサービスを展開しており、社員のみなさんに利用されています。在宅勤務が通常化した現在、これらサービスの安定稼働が重要視されています。そのため、次年度のサービス利用者数を見積もり、安定稼働に十分なリソースの調査・検討・構築・増強に関するノウハウや、障害対応を迅速化するため、ネットワークやストレージに至るまで、幅広い知識が求められます。クラウド技術はトレンドの移り変わりが素早いことから、最新技術へのアプローチも重要です。

樋口 大輔
ハイブリッドクラウドセンター/2020年入社
業界内における優位性
私はコアプラットフォームセンターで、システムへログインするためのIDを管理し、認証を行うシステムを担当しています。主に、中部電力や中電シーティーアイを含めた中部電力グループ全体の社員の方々が各種システムを利用するためのIDを管理しています。最近では一般のお客さまが電気料金を確認するサービスに使われるIDも管理しています。中電シーティーアイでは規模の大きなプロジェクトを担当できることを強みに感じています。昨今では、クローズドな内部ネットワークで動作していたアプリを、オープンなインターネット上に公開し利便性を高めていく動きがあり、その中でクラウドサービスをはじめとしたグローバルなシステムに触れる機会が数多くありました。電気という普段の生活に欠かせない「公共インフラ」を「ITインフラ」で支えるため、規模だけでなく重要度の高い仕事にも貢献できていると感じます。

水野 洋寿
コアプラットフォームセンター/2019年入社